QRコード決済は、スマートフォンのカメラでQRコードを読み取って決済を行うサービスです。近年、急速に普及し、現在では日本国内で最も利用されている決済方法のひとつとなっています。
QRコード決済サービスは、PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAYなど、数多くの種類があります。各サービスには、独自の特徴やメリットがあり、ユーザーのニーズに合わせて選ぶことができます。
この記事では、QRコード決済サービスのシェアランキングを紹介します。
シェアで見るQRコード決済ランキング
MMD研究所が2023年1月に調査した結果によると、シェア1位はPayPay、2位はd払い、3位は楽天ペイという順になっています。
順位 | サービス名 | シェア |
---|---|---|
1 | PayPay | 50.0% |
2 | d払い | 16.8% |
3 | 楽天ペイ | 16.4% |
4 | au Pay | 11.1% |
5 | メルペイ | 2.2% |
6 | その他 | 3.5 |
PayPayがQRコード決済で圧倒的シェア
PayPayは2018年10月5日のサービス開始と、QRコード決済の中では比較的後発のサービスでした。
そんな中でソフトバンクおよびヤフーの資本力を武器に、ユーザー獲得のために大規模なキャンペーンを実施してきました。
例えば「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施し、多くのユーザーを獲得した結果、QRコード決済で50%という圧倒的シェアになっています。
携帯キャリア系決済が高いシェア
PayPayはソフトバンク、d払いはNTTドコモ、au PayはKDDIと、シェアトップ5のうち3つが携帯キャリアに関連したQR決済サービスとなっています。
携帯キャリアがQRコード決済のシェアが高い理由は、次のようなものが考えられます。
- 多くのユーザーがすでに携帯電話を契約しているため、ユーザー基盤が大きい。
- 携帯電話の料金と一緒にQRコード決済の利用料を回収できる仕組みがある
決済方法別のQRコード決済のシェア
経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという目標を掲げ、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます。
その結果、2022年時点ではキャッシュレス決済のシェアは36%まで高まっており、QRコード決済はクレジットカードに次ぐ2位で2.6%というシェアになっています。
決済方法 | シェア | 決済金額 |
---|---|---|
クレジットカード | 30.4 | 93.8兆円 |
コード決済 | 2.6 | 7.9兆円 |
電子マネー | 2 | 6.1兆円 |
デビット | 1 | 3.2兆円 |
現金 | 64 | 197.5兆円 |
ちなみに、ここ約10年間のキャッシュレス化の状況です。2010年時点の13.2%から、2022年時点では36%と約3倍になっています。