PayPayのチャージは1,000社以上の金融機関に対応しています。メインバンクが楽天銀行であれば、楽天銀行をその引き落とし口座として利用したいケースもあるかと思います。
しかしながら、現時点ではPayPayのチャージ口座として楽天銀行を設定することはできません。
本記事ではその理由と、間接的にPayPayと楽天銀行を連携させる方法を説明します。
楽天銀行からPayPayへのチャージはなぜできない?
まずは楽天銀行からPayPayへチャージできない利用と、その他QRコード決済サービスの状況を見ていきましょう。
楽天銀行からPayPayへチャージできない理由
楽天銀行が自社の楽天Payとの連携を重視しているためであり、他社の決済サービスであるPayPayとの連携は行っていないためです。
スマホ決済サービスは、それぞれの企業グループが提供する「経済圏」の一部として機能しています。以下は通信4社の経済圏です。
経済圏 | スマホ決済サービス | 銀行 |
---|---|---|
PayPay経済圏(ソフトバンクグループ) | PayPay | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) |
楽天経済圏(楽天グループ) | 楽天Pay | 楽天銀行 |
ドコモ経済圏(NTTドコモ) | d払い | ドコモ口座(電子マネーサービス) |
au経済圏(KDDI) | au PAY | auじぶん銀行 |
楽天銀行は楽天グループの一部であり、楽天経済圏内でのサービス利用を促進する戦略を取っています。PayPayはソフトバンクグループの経済圏に属しており、楽天グループとは異なる企業グループです。
各企業グループは自社の経済圏を強化するために、他社のサービスとの連携を制限することが一般的です。
QRコード決済サービスとチャージ可能な銀行
以下の表は、各QRコード決済サービスとネット銀行(通信キャリア関連)の連携状況を示しています。
PayPayはPayPay銀行およびauじぶん銀行からもチャージできますが、基本的にはそれぞれのグループ内の銀行からのみチャージできるようになっています。
QRコード決済サービス | PayPay銀行 | 楽天銀行 | auじぶん銀行 |
---|---|---|---|
PayPay | 〇 | × | 〇 |
楽天ペイ | × | 〇 | × |
d払い | × | × | × |
au PAY | × | × | 〇 |
PayPayカード経由であれば楽天銀行との連携は可能
楽天銀行から直接PayPayにチャージできない場合でも、以下の方法でPayPayを利用することができます。
- PayPayカードを利用: PayPayカードを利用してチャージすることも可能です。PayPayカードは即日発行が可能で、年会費も無料です。
- 楽天銀行以外の口座を利用: 三井住友銀行やイオン銀行など、他の銀行口座を利用してPayPayにチャージする。
PayPayカードを利用
PayPayカードを使えば間接的に楽天銀行の資金をPayPayで利用することが可能です。
具体的には、楽天銀行の口座をPayPayカードの支払い口座として登録することで、PayPayカードを通じてPayPay残高にチャージできます。
- PayPayカードの登録
- PayPayカードを利用したチャージ
この方法を利用することで、楽天銀行の資金を間接的にPayPayで利用することができ、さらにPayPayカードを利用することでポイント還元も受けられます。
(参考)楽天銀行以外からのチャージ
楽天銀行以外の銀行口座からは、PayPayへのチャージが可能です。以下の手順でチャージを行います:
- PayPayアプリのホーム画面で「+」をタップ。
- チャージ金額入力項目の下にある「チャージ方法の選択」をタップ。
- 利用したい銀行口座を選択。
- チャージしたい金額を入力し、「チャージする」をタップ。
- チャージ完了画面が表示されることを確認。
PayPayと楽天銀行の連携まとめ
楽天銀行から直接PayPayにチャージすることは現時点では不可能ですが、他の銀行口座やPayPayカードを利用することで、PayPayのチャージを行うことができます。
楽天銀行が今後PayPayとの連携を開始する可能性もありますが、現時点ではその予定は明らかにされていません。