記事にPRを含む場合があります

寿限無の全文(漢字&ひらがな)その意味を徹底解説!【コピペOK】

ライフ
ライフ

寿限無(じゅげむ)は、日本の古典落語の一つであり、そのユーモラスな内容と独特のリズムで広く知られています。

「寿限無寿限無、五劫のすりきれ…」一度は聞いたことがあるこのフレーズ。落語「寿限無」の冒頭部分ですが、実は全文をご存知の方は少ないのではないでしょうか?

この記事では、寿限無の全文をひらがなと漢字の両方でご紹介し、コピペもOKです!さらに、それぞれの言葉の由来や意味、落語の内容もわかりやすく解説します。

寿限無の全文(漢字&ひらがな)

寿限無全文

まずは漢字を含めた一般的な寿限無全文をご紹介します。

寿限無 寿限無 五劫の擦り切れ

海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末

食う寝る処に 住む処

藪柑子の 藪柑子

パイポ パイポ パイポの シューリンガン

シューリンガンの グーリンダイ

グーリンダイの ポンポコピーの ポンポコナーの

長久命の 長助

寿限無全文(ひらがな)

寿限無をすべてひらがなにすると下記の通りとなります。

じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ

かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ

くうねるところに すむところ

やぶらこうじの ぶらこうじ

ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽの しゅーりんがん

しゅーりんがんの ぐーりんだい

ぐーりんだいの ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの

ちょうきゅうめいの ちょうすけ

寿限無の全文の意味を解説

寿限無の名前は、親が赤ん坊に幸せと長寿を願ってつけた名前です。それぞれの言葉には、次のような意味があります。

寿限無の意味

寿限無 寿限無

「寿命が限り無い」という意味です。

五劫の擦り切れ

「五劫の擦り切れ」は、非常に長い時間を表現する仏教由来の比喩表現です。

「劫」(こう)は仏教における時間の単位で、極めて長い期間を指します。一劫の長さは、以下のような例えで説明されます。

  • 岩場を100年に一度布でなでて、その岩が完全に摩滅するまでの時間。
  • 天女が時折泉で水浴びをする際、その泉の岩の表面が微かに擦り減り、それを繰り返して岩がなくなってしまうまでの時間。

「五劫」はこの一劫の5倍の時間を意味し、ほぼ永遠に近い長さを表現しています。

海砂利水魚

「海の砂利や水の中の魚」のように数えきれないものを意味します。

水行末 雲来末 風来末

「水が流れつくところ、雲が行きつくところ、風が吹くところ」のように、行き先が無限であることを意味します。

食う寝るところに 住むところ

「衣食住」の「食」と「住」を指し、これらに困らずに生きていけることを祈ったものです。

『滑稽百面相』に記載の版だと、「食う寝る」とは実際には「くねる」であり、海中でくねる海藻の数のように果てしないこと、「住む処」のトコロとは正月の縁起物であるトコロ」のことで、「代々この場所に住みたい」という意味を持つという。トコロは長芋に似た根菜である。

寿限無 – Wikipedia

やぶら小路のぶら小路

「藪柑子(やぶこうじ)」という縁起物の木の名称から来ており、生命力豊かで縁起が良いとされます。「ぶらこうじ」は、藪柑子がぶらぶら垂れ下がる様子を表します。

パイポ パイポ パイポのシューリンガン

「パイポ王国のシューリンガン王」が登場し、架空の国や人物の名前をリズムよく並べています。これらの単語は物語のリズムと響きを楽しむために使われています。

長久命

「長く久しい命」を意味し、長寿を表しています。

長助

「長く助ける」という意味を持ち、名前の持つ意味が長寿や幸福を象徴しています。

落語とは

落語(らくご)は、日本の伝統的な話芸で、寄席や劇場で行われる一人芝居の形式です。

江戸時代から続くこの芸能は、独特の話し方や仕草を駆使して、観客に笑いを提供することを目的としています。以下に、落語の特徴や歴史、形式について詳しく説明します。

落語の特徴

  1. 一人芝居:
    • 落語家が一人で複数の登場人物を演じ分けます。座布団の上に座り、扇子や手ぬぐいを小道具として用います。
  2. 話の構成:
    • 落語は大きく「枕(まくら)」、「本題(ほんだい)」、「オチ(おち)」の三部構成です。
    • 枕は前置きや導入部、本題はメインの話、オチは話の結末で、笑いを引き起こす部分です。
  3. 言葉と仕草:
    • 言葉の遊びやユーモア、江戸弁や関西弁などの方言が多用されます。仕草や表情も重要で、観客に物語をリアルに感じさせます。

寿限無全文まとめ

この長い名前は、古典落語「寿限無」の中で待望の男の子につけられた名前です。

「寿限無」は寿命が尽きることがない意味で、その後に縁起の良い言葉や長生きした人物の名前が続きます。

寿限無の物語は、親の子供に対しての願いの大きさと、一方で過剰に願いを込めることの滑稽さを示しています。また、名前が長すぎることで起こる実際の困難も描かれています。

両親が息子に付けた名前が長すぎて呼ぶのに一苦労するのが、この落語の笑いの種になっています。

この話は、名前の持つ意味や願いに対して、適度なバランスが必要であることを教えています。

(参考)

タイトルとURLをコピーしました