記事にPRを含む場合があります

【簡単】アルミとステンレスの見分け方5選!素材の違いと特徴について

ライフ
ライフ

「あれ、これアルミだっけ?ステンレスだっけ?」

DIYや料理、日常生活でアルミ製品とステンレス製品を見分ける場面、意外とありますよね。

でも、パッと見では違いが分かりにくく、困ってしまうことはありませんか?この記事では、誰でも簡単にできるアルミとステンレスの見分け方や違いをご紹介します。

素材の特徴でのアルミとステンレスの見分け方

それでは、具体的な見分け方を見ていきましょう。

重さを比べる

同じ大きさのアルミとステンレス製品を比べると、重さが明らかに違います。

  • アルミ: 軽い
  • ステンレス: 重い

アルミはステンレスの約1/3の比重しかないため、同じ体積であればアルミの方がはるかに軽いです。これにより、航空機や自動車など、軽量化が求められる分野でアルミが多用されます

同じ大きさ(体積)なら、手に持った時のずっしり感で判断できます。

色や光沢を見る

アルミとステンレスは、色や光沢にも違いがあります。

  • アルミ: 銀色で光沢がやや鈍い。表面に酸化被膜が形成されるため、時間が経つと白っぽくくすんだ色になります。
  • ステンレス: 銀白色で光沢が強い

ただし、表面加工や塗装によって見た目が変わることもあるので、注意が必要です。

アルミは表面に傷がつきやすく、へこみやすいという特徴があります。一方、ステンレスはアルミに比べて硬く、傷がつきにくいという特徴があります。

音を聞いてみる

アルミとステンレスを軽く叩くと、それぞれ異なる音がします。

  • アルミ: 低く鈍い音
  • ステンレス: 高く澄んだ音

音の違いは、金属の硬さや密度に関係しています。

密度が高く硬いステンレスは、叩いたときに振動が速く伝わり、高い周波数の音が発生します。そのため、高く澄んだ音に聞こえます。

一方、密度が低く柔らかいアルミは、振動がゆっくりと伝わり、低い周波数の音が発生します。そのため、低く鈍い音に聞こえます。

サンダーで削ってみる

サンダーで削ると、アルミは火花がでませんが、ステンレスは火花が出ます。

アルミニウムとステンレスをサンダーで削る際に火花の発生に違いがある理由は、主に以下の点に起因します。

アルミニウム

アルミニウムは、鉄やステンレスと比べて非常に柔らかく、融点も低い金属です。

アルミニウムの融点は約660℃であり、これは鉄やステンレスの融点(約1400℃以上)に比べてかなり低いです。このため、サンダーで削る際に発生する摩擦熱がアルミニウムを溶かすことはあっても、火花を発生させるほどの高温には達しません。

また、アルミニウムは酸化しやすく、表面に酸化アルミニウムの保護膜が形成されるため、燃焼しにくい特性も持っています。

ステンレス

一方、ステンレスは鉄を主成分とし、クロムやニッケルを含む合金です。

ステンレスの融点は約1400℃〜1450℃と高く、サンダーで削る際に発生する摩擦熱が金属の一部を溶かし、火花を発生させるのに十分な温度に達します。

さらに、ステンレスにはクロムが含まれており、このクロムが酸化する際に火花が発生しやすくなることも一因です。

磁石をつける

アルミは磁石に反応しませんが、ステンレスは鉄を含むため磁石に反応するものがあります。

ただし、ステンレスの種類によっては磁石にくっつかないものもあるので注意が必要です。アルミとステンレスの2つがあって一方が磁石にくっつくとステンレスと見分けられますが、両方食っつかはい場合は、判断ができないということになります。

  • アルミ: 磁石がくっつかない
  • ステンレス: 磁石がくっつくかないものと、くっつくものがある

最も一般的なステンレスであるSUS304(18-8ステンレス)は、オーステナイト系ステンレスに分類され、磁石にはくっつきません。

磁石につくステンレスとつかないステンレス

ステンレスの種類によっては磁石にくっつくものとくっつかないものがあります。そのため、磁石の反応だけでアルミとステンレスを見分けることはできません。他の見分け方と組み合わせて判断する必要があります。

  • ステインレスには鉄の他に、クロムやニッケルなどの金属が含まれています。
  • ステンレスの種類によって、結晶構造が異なります。
    • オーステナイト系ステンレス: クロムやニッケルの含有量が多く、結晶構造が磁場に対して整列しにくいため、磁石に引き寄せられません。
    • マルテンサイト系ステンレス: 鉄の含有量が多く、結晶構造が磁場に対してある程度整列しやすいため、磁石に弱く引き寄せられます。
    • フェライト系ステンレス: 鉄の含有量が多く、結晶構造が磁場に対して整列しやすいため、磁石に強く引き寄せられます。

用途で見分けるアルミとステンレス

アルミとステンレスは、それぞれの特徴を生かして異なる用途で使われています。用途から見分けるポイントをまとめました。

アルミが使われることが多いもの

  • 1円玉、10円玉:
    軽くて加工しやすいアルミは、硬貨の素材として適しています。
  • アルミサッシ、アルミ缶:
    軽くて錆びにくいアルミは、建材や容器として広く使われています。
  • 鍋、やかん:
    熱伝導率が高いアルミは、調理器具の素材として優れています。ただし、酸やアルカリに弱いため、ステンレス製の鍋底を組み合わせたものもあります。
  • 自転車のフレーム、自動車のホイール:
    軽くて丈夫なアルミは、乗り物の軽量化に貢献しています。

ステンレスが使われることが多いもの

  • 流し台、調理器具:
    錆びにくく、耐久性が高いステンレスは、水回りの設備や調理器具に最適です。
  • 包丁、ハサミ:
    硬くて鋭い刃物を作りやすいステンレスは、刃物の素材としてよく使われます。
  • 腕時計、アクセサリー:
    美しい光沢があり、錆びにくいステンレスは、装飾品にも適しています。
  • 建築物の外装、エレベーター:
    耐久性があり、美しい外観を保てるステンレスは、建物の外装や内装にも使用されます。

アルミとステンレスの見分け方:素材の違いと特徴まとめ

ここではアルミとステンレスの違いを表にまとめています。

項目アルミステンレス
主成分アルミニウム鉄、クロム、ニッケル
比重2.7g/cm³7.9g/cm³
強度柔らかい硬い
耐食性低い(表面に酸化皮膜ができる)高い
熱伝導性高い(200~250 W/(m・K))低い(15~25 W/(m・K))
磁性なしあり(種類による)
価格安い高い
用途鍋、フライパン、アルミホイル、缶、サッシ、自転車、自動車部品など鍋、包丁、シンク、流し台、建築材料、医療器具など
メリット軽い、加工しやすい、リサイクルしやすい、熱伝導率が高いサビにくい、丈夫、耐熱性が高い、見た目が美しい
デメリット強度が低い、変形しやすい、サビやすい、酸やアルカリに弱い重い、加工しにくい、高価
タイトルとURLをコピーしました