「明日以降に提出してください」と言われた場合に、「明日は当日を含むのか?」いう疑問を持つ人は多いでしょう。
この記事では、そもそも「以降」という言葉がどのように使用されるかを説明し、それが当日を含むのかどうかについても解説していきます。
さあ、日付や時間の表現について正しく理解しましょう。
明日以降とはいつ?明日を含むかどうか
明日以降とはいつからいつまで?
まずは結論からですが、「明日以降」といった場合、「明日を含んでそれから後」という意味になります。
- 明日以降……明日を含んでそれから後(今日は含まない)
- 明後日以降……明後日を含んでそれから後(今日や明日は含まない)
- 7月1日以降……7月1日を含んでそれから後(6月30日よりも前は含まない)
いつまでかに関しては、「明日以降」という表現には含まれておらず、この表現を使う場合には終わりはあまり意識されないことが多いでしょう。
以降の意味について(起点を含んでそれから後)
Weblio辞典によると以降の意味は次のようになっています。
以降とは、ある時間や、その出来事が起きてから後という意味のこと。「今日以降」と使う場合には、今日は含まれる。
引用元:Weblio新語時事用語辞典
「明日以降」を使った例文
明日以降を使った例文をいくつか挙げますので、使い方のイメージをつかんでいただけたらと思います。
- 「明日以降、天気予報によると晴れるとのことです。」
明日を含んでしらばらくは晴れると言う意味です。 - 「申請書は明日以降提出可能です。必要な書類を用意して、期限内に提出するようにしてください。」
明日を含んでそれより後で申請書が提出可能と言う意味です(今日は提出不可)。 - 「今回のセールは明日から開始されます。明日以降、お得な商品がたくさんありますので、ぜひチェックしてください。」
文章の通り、明日からセールが始まりますと言う意味になります。
明日以降を英語で言うと
明日以降を英語で言うと下記の表現になります。
- from tomorrow
- tomorrow or later
- from tomorrow onwards
afterは日本語でいうと「〜よりも後」に該当し、当日を含まずそれよりも後という意味になります。
「after tommorow」という表現は、明後日以降ということになります。
また、sinceには「〜から」という意味がありますが、過去の時点をさす際に利用します。
「明日以降」と似た、起点を表す表現
明日以降は明日を含んでそれよりも後と説明しましたが、以降の他にも起点を表す表現があります。
起点を含むもの、含まないものがありますので、それぞれ見ていきましょう。
起点を含むもの、含まないものの一覧
まずは起点を含むもの、含まないものの一覧です。
「以降」と「以前」について
「以降」と「以前」は、ある基準点を起点として、その後やその前を示す言葉です。
「以降」は、ある基準点からの時間的な進行を表します。
例えば、「今日以降」という表現は、今日を含んで、今日から後の未来の期間を指します。また、「5時以降」という表現は、5時を含んでそれよりも後の時間帯を示します。
一方、「以前」は、ある基準点を含まずに使われることがありますので、注意が必要です。
例えは、「令和以前」という表現は令和を含まずに、それよりも前をさして使われるこもあります。
「以」は基準となる数値を含むのが普通であるが、例えば「明治以前」というときに、明治時代を除いて、その前をさす場合もある。
引用元:Weblio辞書
「以上」と「より大きい」について
「以上」は、ある基準値を含んで、それ以上の範囲を表します。
例えば、「18歳点以上」という表現は、「18歳を含めてそれよりも大きい年齢」という意味になります。具体的には18歳、19歳、20歳……となります。
一方、「より大きい」という表現は、起点を含まない表現です。18歳よりも大きい人というのは、19歳、20歳、21歳……となります(18歳は含まず)。
「以上」は、基準値を含む、「より大きい」は基準を含まないと覚えておきましょう。
「以下」と「未満」「より小さい」について
「以下」は、ある基準値を含んで、それよりも小さい範囲を表します。例えば、「80円以下」という表現は、「80円を含めて、それよりも小さい範囲(80円、79円、78円……0円)」という意味になります。
「未満」や「より小さい」は、ある基準を含まず、それよりも小さいものという意味を表します。例えば、「80円未満」という表現は、「80円よりも小さい金額」と同じ意味になります。
具体的には、「79円、78、77円……0円」となります。
「〜から」と「〜まで」について
「〜からと〜まで」は、期間や範囲を表す言葉として使用されます。以下に、この表現の使用上の注意点をいくつか挙げてみます。
- この表現は、期間や範囲をはっきりと指定する場合に適しています。例えば、「6月から8月まで」というように、明確な期間を示すことができます。
- 「〜から」と「〜まで」の間に挟まれる範囲には、同じ種類の単位を使うことが望ましいです。例えば、「1日から3日まで」というように、日数で表現することが一般的です。
- 「〜からと〜まで」は、範囲の両端を含むことを示すため、指定した期間や範囲全体が対象になることに留意してください。例えば、「9時から11時まで開催される会議」という場合、9時から11時までの間に行われる全ての活動が含まれます。
- この表現を使う際には、端点になる日時や時間を明確にすることが重要です。特に、混乱を避けるために、時刻表記の形式に統一することが推奨されます。
起点を表す単語の使用時の注意点
起点を表す単語に関して、起点自体が含まれるかどうかは本記事で説明した通りです。
ただし、現実問題としては、相手が誤って理解しているケースがあります。
重要な事項に関しては、起点自体が含まれるのを明確にするようにして誤解を防ぎましょう。