火事は私たちにとって大きな脅威です。
火事の原因はさまざまですが、その原因を知ることで予防につなげることができます。
この記事では、2024年1月に出された「令和5年版 消防白書」を参考に、火事の原因として最も一般的だったものをランキング形式で紹介します。
- 火事の原因トップ3
- その他の原因ランキング
- 火事の予防のヒント
火事の原因トップ3
令和4年(2022年)の出火件数は36,314件で、1日当たり99 件の火災が発生したことになります。令和3年と比べると1,092件の増加です。
火災発生の原因のトップ3を説明します。
1位:たばこ(3,209件)
火事の原因の1位はたばこです。
36,314件の出火のうち、3,209件(8.8%)となっています。たばこの火災のうち6割以上は不適当な場所への放置によるものです。
2位:たき火(3,105件)
2位の原因はたき火です。
たき火による火災は3,105件で全体の約8.6%をしめ、たばこに迫る出火件数です。
たき火により、建物や林野の火災が発生しています。
3位:こんろ(7.6%)
3番めに多い火事の原因はこんろによるものです(2,771件)。
こんろが原因の火災のうち、約半数が消し忘れによるものになっています。
火事の原因ランキング一覧表
出火件数は36,314件のうち、火事の原因ランキングを多い順に16位まで紹介しています。
その他の原因も知りたい場合は、令和5年版 消防白書の12ページをご参照ください。
順位 | 原因 | 2022年出火件数 | 2021年出火件数 | 増減 |
---|---|---|---|---|
1 | たばこ | 3,209 | 3,042 | 167 |
2 | たき火 | 3,105 | 2,764 | 341 |
3 | こんろ | 2,771 | 2,678 | 93 |
4 | 放火 | 2,242 | 2,333 | -91 |
5 | 電気機器 | 1,960 | 1,816 | 144 |
6 | 火入れ | 1,889 | 1,640 | 249 |
7 | 電灯電話等の配線 | 1,496 | 1,473 | 23 |
8 | 配線器具 | 1,470 | 1,354 | 116 |
9 | 放火の疑い | 1,468 | 1,555 | -87 |
10 | ストーブ | 1,115 | 1,091 | 24 |
11 | 排気管 | 702 | 633 | 69 |
12 | 電気装置 | 643 | 626 | 17 |
13 | マッチ・ライター | 565 | 587 | -22 |
14 | 灯火 | 407 | 424 | -17 |
15 | 交通機関内配線 | 395 | 364 | 31 |
16 | 溶接機・切断機 | 370 | 381 | -11 |
火事の予防について
火事は突然起こり、大きな被害をもたらすことがあります。しかし、適切な予防策を講じることで、火災のリスクを最小限に抑えることができます。以下に、火事の予防策をいくつか紹介します。
火気の取り扱いに注意する
火元となるもの(ライターやストーブなど)を使用する際には、火の扱いに細心の注意を払うことが大切です。火を使い終わったら必ず火を確認し、ちゃんと消えていることを確認しましょう。また、火は直接触れないようにし、周囲に燃えやすいものがないかチェックすることも忘れずに行いましょう。
電気製品の使用に注意する
電気製品は長時間使用することで過熱し、火災の原因となることがあります。
特に、使用中に異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、専門家に相談することが大切です。また、過負荷をかけたり、延長コードを複数つなげないなど、適切な使い方を心がけることも重要です。
火災報知器や消化器を設置する
火災報知器は火災発生の早期発見に役立ちます。
家庭内に設置することで、火災に気づくことができ、迅速に避難することができます。また、火災保険の加入も検討しておきましょう。
また、万が一の際に備えて消火器を用意しておくことも有効です。