クエン酸は果物の酸味成分で疲労回復やダイエットにも効果があるとされています。
本記事では、そんなクエン酸が多く含まれる果物をランキング形式で紹介します。
記事の内容
- クエン酸の概要
- クエン酸の含有量ランキング
- よくある質問
クエン酸とは?概要や効果について
クエン酸とは果物に含まれる酸味成分の有機化合物のことです。レモンやライム、みかんなどの柑橘類に多く含まれています。
クエン酸の効果としては次の4つがあるとされています。
- 疲労回復効果(疲労物質である乳酸を体内で分解して新陳代謝を促進)
- 筋肉や神経の疲労予防によい
- 脂肪の燃焼を高める
- ダイエット効果(エネルギー代謝経路である「クエン酸回路」を活性化させて代謝向上)
また、クエン酸は弱酸性(pH2.3)である性質から掃除にも利用されています。
水垢汚れや石鹸カス、トイレの尿石などのアルカリ性の汚れを化学反応で分解することができます。水回りの掃除や電気ポットの水垢掃除などに有効です。
果物のクエン酸含有量ランキング(トップ20)
クエン酸の含有量が多い順に表に整理しました。レモンをはじめとした柑橘類(酸っぱいイメージのある果物)に多く含まれています。
この表は文部科学省の食品成分データおよび農林水産省の広報資料を参考に作成しています。
順位 | 果物名 | 100gあたりのクエン酸含有量(g) |
---|---|---|
1 | レモン(果汁) | 6.5 |
2 | かぼす(果汁) | 6 |
2 | シークワーサー(果汁) | 6 |
2 | ライム(果汁) | 6 |
5 | すだち(果汁) | 4.5 |
6 | うめ(梅干し) | 3.4 |
7 | カシス | 3.3 |
8 | レモン(種とヘタ以外) | 3 |
9 | パッションフルーツ(果汁) | 2.5 |
10 | マンゴー(ドライマンゴー) | 2.3 |
11 | グレープフルーツ(紅肉種) | 1.1 |
11 | グレープフルーツ(白肉種) | 1.1 |
13 | 温州みかん | 1 |
13 | キウイフルーツ | 1 |
15 | ネーブルオレンジ | 0.8 |
16 | いちご | 0.7 |
17 | パイナップル (パインアップル) | 0.6 |
18 | バナナ | 0.3 |
19 | アサイー | 0.2 |
20 | もも | 0.1 |
手軽にクエン酸を摂取したい場合は柑橘類のジュースやサプリが有効です。
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果物のクエン酸含有量についてのよくある質問
キウイのクエン酸含有量はどのくらいですか?
100gあたり1gです。
りんごのクエン酸含有量はどのくらいですか?
ごく微量です(検出不可もしくは0.02%程度)
りんごの酸味のもとは「リンゴ酸」と呼ばれるものによります。りんご100g中0.4〜0.5gのリンゴ酸が含まれています。
梅干しのクエン酸含有量はどのくらいですか?
100gあたり3.4gです。
レモンジュースにはどのくらいのクエン酸が含まれていますか?
例えばポッカサッポロ社のキレートレモン(155ml)には1350mg(1.35g)のクエン酸が含まれています(100%のレモン汁であれば100mlあたり6.5gです)。
クエン酸含有量の参考文献
本記事の作成にあたっての参考文献は以下のものです。
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の素材情報データベース
(https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail25.html) - 文部科学省の食品成分データ
(https://fooddb.mext.go.jp/index.pl) - 農林水産省の広報資料
(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1701/spe2_01.html)