クオカードは多くの人にとって馴染み深いギフトカードですが、近年の電子マネーの普及に伴い、「クオカードを電子マネー化できないか」という疑問が増えています。
この記事では、クオカード・QUOカードPayの違いと、一般的な電子マネーへのチャージ可能性について詳しく解説します。
電子版クオカード:QUOカードPayの概要と従来版との違いについて
QUOカードPayとは
クオカードにはデジタル版が存在します。それが「QUOカードPay」です。
- 2019年3月に登場
- スマートフォンで利用可能なデジタルギフト
- 専用URLを開くとバーコードが表示され、決済に使用可能
- アプリを利用することでさらに便利に
QUOカードPayは、従来のクオカードのデジタル化し、利便性を向上させたサービスと言えます。
ただし、注意点もあります。
- 既存のクオカードの残高をQUOカードPayに移行することはできない
- 磁気タイプのクオカードより使える店舗は少ない
- 有効期限が設けられている(発行日から3年間)
クオカードとQUOカードPayの違い
クオカードとQUOカードPayの主な違いを以下の表にまとめました。
項目 | クオカード | クオカードPay |
---|---|---|
種類 | プリペイドカード | デジタルギフト券 |
形式 | 物理カード | デジタルコード |
残高管理 | 直接確認 | アプリまたはQRコード |
有効期限 | なし | 発行日から3年 |
決済方法 | カード提示 | バーコード提示 |
使用可能店舗 | コンビニ、書店など | コンビニ、ドラッグストアなど |
残高合算 | 不可 | アプリで可能 |
チャージ | 不可 | 不可 |
クオカードは電子マネー化(PayPayなどへのチャージ)はできる?
では、クオカードを一般的な電子マネー(PayPayやSuicaなど)にチャージすることは可能でしょうか?結論から言えば、クオカードを直接電子マネーにチャージすることはできません。
PayPayへはチャージ不可
PayPayにクオカードをチャージすることはできません。PayPayがチャージに対応しているのは以下のような方法のみです。
- 銀行口座
- PayPayカード
- クレジットカード
- 現金(セブン銀行ATMなど)
PayPayアプリにチャージできるギフトカードは「PayPayギフトカード」のみです。Amazonギフトカード等はPayPayアプリにチャージできません。
ギフトカードからのチャージについて|PayPay公式サイト
その他の電子マネー(Suica、楽天Payなど)へのチャージも不可
Suicaなどの交通系電子マネーを含めた下記のよう電子マネーも同様に、クオカードからのチャージはできません。
- Suica
- PASMO
- 楽天Pay
- d払い
クオカードを電子マネー化する唯一の方法
直接的な電子マネー化はできませんが、次に考えつく方法として「換金」があります。
QUOカードは、公式には換金・転売が禁止されています(QUOカードの利用約款禁止)。ただし、金券ショップなどを通じた換金できるのが実情です。また、限定品や非売品柄のQUOカードは買取業者に売却することで、額面以上の価値がつく可能性があります。買取業者によっても換金率が異なるため、比較して高く売るのもよいでしょう。
- クオカードを換金する
- 換金した現金で電子マネーにチャージする
ただし、換金を検討する場合はデメリットもあり、下記の点を理解した上で各自判断する必要があります。
- 100%の換金率は難しい
- 手間と時間がかかる
- QUOカードの規約で禁止されている。
第8条(換金・転売の禁止)
QUOカード利用約款(第8条(換金・転売の禁止))
発行元は、カードの現金との引換えをいたしません。
カードは換金又は転売してはいけません。
クオカードの電子版としてQUOカードPayは存在しますが、既存のクオカードとの互換性はありません。また、一般的な電子マネーへの直接チャージも不可能です。
そのため、近くの利用可能な店舗で使うことがおすすめです。