コーヒーフレッシュは、見た目や名前から「ミルク」や「生クリーム」と誤解されがちですが、主に「植物性油脂」と「水」でできており、牛乳や生クリームとは全く異なる成分構成です。
乳化剤や増粘多糖類、香料、カラメル色素、pH調整剤などの食品添加物を加えてミルク風に仕上げられています。
コーヒーフレッシュの成分
主な成分一覧
成分名 | 役割・特徴 |
---|---|
植物性油脂 | 主成分。ひまわり油、菜種油など植物由来の油脂。乳化して白濁させ、ミルク風の見た目にする。 |
水 | 油脂と混ぜてクリーム状にするためのベース。 |
乳製品・乳たんぱく | 一部製品で使用。コクや風味を加える。 |
砂糖・還元澱粉糖化物 | 味付けやとろみ付与。 |
カゼインNa | 乳たんぱくの一種で、乳化安定剤として働く。 |
乳化剤 | 油と水を均一に混ぜるための添加物。 |
増粘多糖類・セルロース | クリームにとろみや粘度を与え、舌触りを調整。 |
pH調整剤 | 保存性を高め、品質を安定させる。 |
安定剤(カラギナン等) | 分離防止や食感の調整。 |
香料 | ミルク風味を演出。 |
カラメル色素 | ミルクらしい色合いを出すため。 |
酸化防止剤(ビタミンC等) | 品質保持のため。 |
実際の商品の成分
メロディアンミニ
植物油脂(国内製造)、乳たんぱく、砂糖、脱脂粉乳/カゼインNa、乳化剤(大豆由来)、pH調整剤、香料、酸化防止剤(ビタミンC)
スジャータP
植物油脂(国内製造)、乳製品、砂糖、デキストリン/カゼイン、pH調整剤、乳化剤、(一部に乳成分・大豆を含む)
コーヒーフレッシュが使われる理由
牛乳とは異なる成分であるコーヒーフレッシュはなぜ使われているのでしょうか。
「長期保存・常温保存ができる」「コストが安い」「手軽で衛生的」「味の調整がしやすい」といった理由から、お店やオフィスでは牛乳や生クリームよりもコーヒーフレッシュが広く使われているのです。
常温保存が可能で賞味期限が長い
コーヒーフレッシュは植物性油脂や安定剤などを主原料とし、約3ヶ月〜4ヶ月程度の長期保存が可能です。
常温で保存できるため、冷蔵設備が不要で管理が非常に簡単です。これに対し、牛乳や生クリームは冷蔵保存が必須で、消費期限も短いため、飲食店やオフィスなど多くの場所でコーヒーフレッシュが重宝されています。
コストが安く、手軽に使える
牛乳や生クリームはコストが高く、少量ずつ提供するのが難しいですが、コーヒーフレッシュは小分けのポーションタイプで安価に大量提供できます。