携帯電話では当たり前のように表示される相手の電話番号ですが、固定電話ではオプションに加入する必要があります。
主要な固定電話・光電話サービスにおけるナンバーディスプレイの料金と、一部無料で利用できる条件について解説します。
各社のナンバーディスプレイ料金
まずは、主要な固定電話・光電話サービスの工事費用と月額料金を見てみましょう。
ナンバーディスプレイの料金
サービス | 工事費用 | 月額料金(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
NTT東西 固定電話 | 3,300円 | 440円(事務用1,320円) | 70歳以上無料 |
NTT東西 ひかり電話 | 3,300円 | 440円 | 70歳以上無料 |
ドコモ光電話 | 0円 | 440円 | 70歳以上無料 |
auひかり電話 | 0円 | 440円 | |
ソフトバンク光電話 (ホワイト光電話/光電話(N)) | 1,100円 | 440円 |
工事費用について
ナンバーディスプレイを新規に申し込む場合、工事費が必要になります。
ただし、光電話サービスへの加入と同時にナンバーディスプレイを申し込む場合など、工事費が無料になるケースもあるので、各社に確認してみるといいでしょう。
高齢者向け無料化サービス
2023年5月1日から、NTT東日本・西日本で70歳以上の方を対象に、ナンバーディスプレイが無料で使えるようになりました。
背景
高齢者向けのナンバー・ディスプレイ等の無料化サービスの背景には、特殊詐欺対策があります。
2022年の特殊詐欺の認知件数は17,520件、被害額は361億円に達し、深刻な社会問題となっています。固定電話利用者が被害に遭うケースが多いため、NTT東西は対策を強化しました。
無料化の条件
- 対象者:70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者
- 対象回線:加入電話・INSネット(住宅用)、ひかり電話など(一部除外あり)
- 申込方法:申し出が必要(自動適用ではありません)
- 開始日:2023年5月1日
ナンバーディスプレイのメリットと料金以外の注意点
ナンバーディスプレイのメリット
ここで改めて、ナンバーディスプレイのメリットをおさらいしておきましょう。
- 電話に出る前に相手の番号がわかる
- 知らない番号からの不審な電話に注意できる
- 着信履歴が残るため、後からかけ直しが可能
特に最近増えている特殊詐欺対策として、高齢者の方々には強くおすすめです。
料金以外の注意点
料金以外に注意しておく点としては、対応機器が必要である点と、電話番号が表示されない場合がある点です。
対応機器が必要
まず、お使いの電話機がナンバーディスプレイに対応しているかどうかを確認しましょう。
最近の電話機の多くは対応していますが、古い機種だと表示できないことがあります。
対応していない場合は、アダプターを取り付けるか、新しい電話機に買い替える必要があるかもしれません。
電話番号が表示されない場合がある
次に、ナンバーディスプレイを契約したからといって、すべての着信で相手の番号が表示されるわけではありません。
例えば、相手が非通知で発信した場合や、公衆電話からの着信の場合は表示されません。また、海外からの電話だと表示されないこともあります。