光回線の導入を検討しているけど、So-net光とNURO光で迷っていませんか?
この記事では、両者のサービスを徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたのネット環境や予算に最適な光回線がきっと見つかります。
So-net光とNURO光の根本的な違いとは?
So-net光とNURO光の提供事業者は、どちらも「ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社」です。
So-net光には、NTT東日本/西日本が提供する光回線を利用する「So-net光 (S/M/L/プラス)」と、KDDIが提供する光回線を利用する「So-net光 (auひかり)」の2種類があります。
一方、NURO光は、NTT東西から使っていない光回線(ダークファイバー)を借り受けて、ソニーネットワークコミュニケーションズ独自の光回線としてサービビスを提供しています。
So-net光S/M/L(光コラボレーションモデル)
- 2015年2月光コラボレーションモデルのサービス開始
- フレッツ光回線を使用し、全国で利用可能。
- 標準的な最大速度1Gbps。
- 仕組み: NTT東日本・西日本が保有する光ファイバー回線(フレッツ光)を、他の事業者(So-net光、OCN光など)が借り受けて、独自のサービスとして提供する形態です。
- メリット:
- NTTの回線網を利用するため、提供エリアが広く、全国どこでも利用可能です。
- 各事業者が独自のサービスや料金プランを提供しているため、選択肢が豊富です。
- デメリット:
- 他の光コラボ事業者と回線を共有するため、利用者が多い時間帯は回線が混雑し、速度が低下する可能性があります。
- NTTの回線設備に依存するため、事業者独自の設備増強や技術革新が難しい場合があります。
NURO光(ダークファイバー利用)
- 2013年4月サービス開始
- 独自の専用回線(ダークファイバー)を使用し、特定地域で利用可能。
- 最大速度2Gbpsから10Gbpsの高速接続を提供。
- 仕組み: NTT東日本・西日本が保有する光ファイバー回線の中で、未使用のまま残っている回線(ダークファイバー)を、他の事業者(NURO光など)が借り受けて、独自のサービスとして提供する形態です。
- メリット:
- 独自の回線網のため、他のサービスと回線を共有せず、混雑による速度低下の影響を受けにくい傾向があります。
- 高速かつ安定した通信品質を提供できる場合が多いです。
- 事業者が自由に回線設備を構築・運用できるため、独自の技術革新やサービス展開が可能です。
- デメリット:
- 独自の回線網を敷設する必要があるため、提供エリアが限定的です。
- 一般的に、光コラボレーションモデルよりも料金が高くなる傾向があります。
まとめ
「光コラボレーションモデル」とダークファイバーは、どちらも光ファイバーを利用したインターネット回線ですが、その仕組みや特徴に違いがあります。
So-net光は広範囲で安定したサービスを提供し、NURO光は限られた地域で超高速インターネット接続を提供しています。
特徴 | 光コラボレーションモデル | ダークファイバー |
---|---|---|
回線所有者 | NTT東日本・西日本 | NTT東日本・西日本 |
回線利用形態 | NTTの回線を借り受けてサービス提供 | 未使用回線を借り受けてサービス提供 |
提供エリア | 広い(全国) | 限定的 |
速度・安定性 | 混雑による速度低下あり | 高速・安定 |
料金 | 比較的安価 | 比較的高価 |
サービス | 多様な選択肢 | 事業者独自のサービス |
So-net光(S/M/L)とNURO光のサービス比較
根本的な違いを理解いただけたところで、それぞれのサービスを比較してきます。
ユーザ目線ではどのような違いが出てくるかを説明します。
サービス概要
So-net光はNTTの光回線を借りてサービスを提供する「光コラボ」です。一方、NURO光は独自の光ファイバー回線を保有しています。この違いにより、サービスエリアや速度、工事の体制に違いが生じます。
項目 | So-net光 | NURO光 |
---|---|---|
回線種別 | 光コラボレーションモデル | 独自回線 |
提供エリア | 全国 | 関東、関西、東海、九州、北海道の一部 |
最大速度(理論値) | 1Gbps | 2Gbps・10Gbps・20Gbps |
工事 | 回線事業者(NTT)が行う | NURO光が行う |
サービスエリア
So-net光はNTTのフレッツ光回線を利用しているため、提供エリアは全国となります。一方、NURO光は独自の回線を使用しているため、提供エリアが限定されています。
項目 | So-net光 | NURO光 |
---|---|---|
提供エリア | 全国 (フレッツの提供エリア) | 【北海道】 北海道 【東北】 宮城県、福島県、山形県 【関東】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県 【東海】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県 【関西】 京都府、大阪府、兵庫県、滋賀県、奈良県 【中国】 広島県、岡山県 【九州】 福岡県、佐賀県 |
具体的なエリア確認は各エリア確認ツールで実施可能です。
So-net光のエリア確認
【NTT東日本提供エリア】https://flets.com/app2/cao/index/index/
【NTT西日本・提供エリア】https://flets.ntt-west.co.jp/area/areaSearch
NURO光のエリア確認
速度
NURO光はSo-net光よりも高速な通信が可能です。
ただし、実際の通信速度は時間帯や利用状況によって変動します。
項目 | So-net光 | NURO光 |
---|---|---|
最大速度(理論値) | 1Gbps | 2Gbpsもしくは10Gbps |
オプションサービス
項目 | So-net光 | NURO光 |
---|---|---|
メール | So-net メール | なし (2020年12月21日まで申込の場合So-netメール) |
セキュリティ | S-SAFE(エフセキュア) | NURO 光 Safe(エフセキュア) |
その他 | So-net光電話 So-net 光 テレビ など | NURO光でんわ ひかりTV for NURO など |
両社ともセキュリティソフトを提供しています。So-net光は光電話や光テレビ、NURO光は電気サービスを提供しています。
料金・割引
NURO光の方が月額料金は安価です。ただし、両社とも様々な割引サービスを提供しているため、総合的な料金は契約内容によって異なります。
項目 | So-net光 | NURO光 |
---|---|---|
月額料金(戸建て) | 4,5000円~ | 2Gbps:5,200円 10Gbps:5,700円 (3年契約の場合) |
月額料金(マンション) | 3,7000円~ | 2Gbps:2,090~2,750円 10Gbps:2,640~3,300円 (3年契約の場合) |
割引 | So-net モバイル割、おうち割 光セットなど | NURO光でんきセット割、ソフトバンク光セット割など |
※So-net光とNURO光の料金は、キャンペーンや契約期間によって変動します。最新の情報は公式サイトで確認してください。
まとめ
So-net光は全国で利用できる手軽さが魅力です。一方、NURO光は高速通信と安価な料金が魅力です。
どちらを選ぶべきか
- 全国どこでも利用したい: So-net光
- 高速通信を重視する: NURO光
- 料金を重視する: NURO光
- auユーザー: So-net光 (auスマートバリューが適用可能)
- ソフトバンクユーザー: NURO光 (ソフトバンク光セット割が適用可能)
より詳しい情報を得るには
両社のウェブサイトで詳細な情報を比較検討し、最適な光回線を選びましょう。
- So-net光: https://www.so-net.ne.jp/
- NURO光: https://www.nuro.jp/hikari/