口内炎は、誰もが経験する可能性のある口腔内のトラブルです。痛みや不快感で食事や会話に支障をきたすことも多く、早く治したいと考える人も多いでしょう。
ためしてガッテンで紹介された、口内炎を早く治す方法について解説します。
(参考)ためしてガッテン「口内炎スピード完治!」 2009年02月25日放送
(Internet Archive)
ためしてガッテン口内炎を早く治す方法
ためしてガッテンで紹介されたのは、アフタ性口内炎。最も一般的な口内炎です。円形または楕円形の潰瘍が口腔内にできます。
アフタ性口内炎の原因
アフタ性口内炎の原因は、まだ完全には解明されていません。ためしてガッテンでは、口の中の最近が原因であると説明されていました。
口の中にできた傷に細菌が繁殖すると炎症を起こし、口内炎になります。多くの場合は、だ液によって細菌が洗い流され、口内炎になる前に傷が治ります。しかし、だ液が減ると口内炎になりやすくなります。
ためしてガッテン「口内炎スピード完治!」 2009年02月25日放送
その他にも以下の要因が関係していると考えられています。
免疫機能の低下
ストレス、睡眠不足、疲労などが原因で免疫機能が低下すると、アフタ性口内炎ができやすくなります。
栄養不足
ビタミンB群やビタミンC、亜鉛などの栄養素が不足すると、粘膜の抵抗力が弱くなり、アフタ性口内炎ができやすくなります。
口腔内の刺激
歯磨き粉や入れ歯などが口腔内の粘膜を刺激して、アフタ性口内炎ができることがあります。
口内炎を早く治す方法
口の中の細菌が原因と分かれば、治す方法はその細菌を減らすこと。
番組では洗口液でのうがいにより、3時間以上は細菌が少ない状態を保つことができ、その結果すぐ治すことができると説明されています。
口内炎を根本から治すためには、口の中の細菌の繁殖を抑える必要があります。そのためには、殺菌成分入りのうがい薬や洗口液(せんこうえき)を使ったブクブクうがいが効果的です。実験によると、20秒のブクブクうがいを3回行った場合、口の中の細菌を10分の1程度に減らすことができました。しかも、その効果は3時間以上持続したのです。実際、口内炎に悩むAさんにこの方法を試してもらったところ、口内炎ができても、すぐに治るようになりました。
口内炎を早く治す方法4つのポイント
口内炎を早く治すためには、以下の方法が有効です。
口腔内を清潔に保つ
食後は歯磨きやうがいをしっかりと行い、口腔内の細菌を減らしましょう。
ビタミンB群を摂取する
ビタミンB群は、粘膜の健康維持に役立ちます。レバー、豚肉、魚、卵、乳製品などの食品を積極的に摂取しましょう。ためしてガッテンによると、ビタミンB2不足が原因で口内炎になっている人は、10~20%程度とのことです。
刺激物を避ける
辛い食べ物や熱い飲み物は、口内炎を刺激して痛みを悪化させることがあります。刺激物は避けましょう。
市販薬を使用する
口内炎の痛みや炎症を抑える効果のある市販薬があります。症状に合わせて使用しましょう。
以下は、口内炎を悪化させる可能性のあるNG行為です。
- 口内炎を触ったり、いじったりする
- 刺激のある歯磨き粉を使用する
- 喫煙する
- ストレスを溜める
口内炎が大きくなったり、数が増えたり、2週間以上経過しても治らない場合は、歯科医院を受診しましょう。