「4Kモニターが欲しい!でも27インチだと意味がないって聞いたけど本当?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。この記事では、4Kの27インチモニターの真の価値について、人間の視覚能力と実際の使用シーンからチェックします。
この記事を読めば、24インチや27インチ、32インチの4Kモニターがあなたにとって最適かどうかが判断できるようになります。
24〜27インチの4Kモニタは「意味がない」とは言い切れない
人間の視覚能力と解像度の関係
そもそも、人間の目がどれくらいの解像度を認識できるのでしょうか?
一般的に、人間の目が区別できるのは30cmの距離で300〜400dpi程度までと言われています。
視距離が2倍になると認識できるdpiは半分になるため、60cmの距離では150〜200dpiまで識別可能となります。
- 30cmの距離:300〜400dpiまで識別可能
- 60cmの距離:150〜200dpiまで識別可能
「人間の目は、基本的に300~400dpi以上の解像度を区別できない」。この値は、30cm離れた距離(人が写真を見る距離)から、1mm当たりどれくらいの線を人間の目で認識できるのかという実験から導き出された。研究者の間で、空間周波数と視覚特性の関係として知られる議論だ。
デジカメとインクジェット、解像度の不思議な関係|日経XTECH
4kモニターの解像度比較
24インチ、27インチ、32インチモニターの各解像度におけるdpi値を比較してみましょう。
解像度 | 24インチ | 27インチ | 32インチ |
---|---|---|---|
フルHD (1920×1080) | 92 dpi | 82 dpi | 69 dpi |
WQHD (2560×1440) | 123 dpi | 109 dpi | 92 dpi |
4K (3840×2160) | 184 dpi | 163 dpi | 138 dpi |
ちなみに、iPhoneの場合は次のようになります。画面サイズや視聴距離が違うものの、モニタの画面はiPhoneよりは粗いということが分かります。
- iPhone 16(6.1インチ)……460dpi
- iPhone SE(4.7インチ)……326dpi
実際の使用シーンでの検証
サイズごとに4kモニタの解像度を人間が識別できる解像度と比較した結果の表です。
いずれのサイズでも、認識できる解像度以下となり、4Kディスプレイは意味があることがわかります。
モニターサイズ | 想定視聴距離 | 4Kモニタのdpi | その距離で認識できるdpi |
---|---|---|---|
24インチ | 50cm | 184dpi | 180〜240dpi |
27インチ | 60cm | 163dpi | 150dpi〜200dpi |
32インチ | 70cm | 138dpi | 128dpi〜171dpi |
4Kのモニター、用途で変わる意味の有無
4Kモニター:メリットとデメリット
メリット
- クリアな画質:テキストや画像がシャープに表示され、細部までくっきり見えます
- 広い作業スペース:高解像度により、より多くの情報を一度に表示でき、作業効率が上がります
- 映像制作や写真編集に最適:細部まで確認できるため、クリエイティブな作業に力を発揮します
- ゲーム体験の向上:対応ゲームであれば、より美しい映像で楽しめます
- 将来性:4Kコンテンツの増加に伴い、活用の幅が広がります
デメリット
- 文字が小さく感じる場合がある:設定で調整可能ですが、慣れるまで時間がかかることも
- 高価格帯が多い:WQHDやフルHDモニターと比べると、高価格帯の製品が多いです
- PCへの負荷が高い:4K映像を表示するには、高性能なグラフィックボードが必要です
4Kモニターがおすすめな人・おすすめでない人
4Kモニターは、決して「意味がない」わけではありません。高画質や広い作業スペースを求める人には最適な選択肢となり得ます。基本的には4Kモニターを買っておけば間違いありません。
しかし、あなたの目的や予算によっては、WQHDやフルHDモニターの方が適している場合もあります。
おすすめな人
- 写真編集、動画編集、デザインなど、高画質を必要とする作業をする人
- 4K対応のゲームをプレイしたい人
- 将来的に4Kコンテンツの利用が増える見込みの人
おすすめでない人
- 主にWeb閲覧や文書作成など、シンプルな作業をする人(ただし文字のギザギザが気になる人は4kがおすすめ)
- PCのスペックが低い人
- 価格を重視する人
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この記事を参考に、自分にぴったりのモニターを見つけてくださいね!